初心者必見!耳抜きのコツ

スキンダイビングは、スノーケルを使って息を止めながら水中の世界を楽しむアクティビティです。自分のペースで自由に動ける反面、深く潜るほど水圧が高まるため、耳が痛くなったり聞こえづらくなったりすることがあります。そこで重要なのが「耳抜き」という技術。初心者が耳抜きをスムーズに行うためのコツや注意点をご紹介します。


■ 耳抜きが必要な理由

水深が深くなるほど、鼓膜にかかる水圧は大きくなります。耳抜きがうまくできないと、耳の痛みや中耳炎などのトラブルを招く可能性があるのです。快適かつ安全にスキンダイビングを楽しむためにも、耳抜きの基本をマスターしましょう。


■ 耳抜きの主な方法

代表的な耳抜きの方法には、以下の3つがあります。

  1. バルサルバ法

    鼻をつまんだまま、息を軽く鼻に送るイメージで圧をかけます。耳が「ポン」と抜ける感覚があれば成功です。強く息を吹き込みすぎると、耳を痛めることがあるため要注意。コツは【2秒くらいかけて耳に空気を送る】イメージです。力任せにしないことがポイントです。

  2. フレンツェル法

    舌と喉の動きを使って耳管に空気を送り込む方法です。鼻をつまみ、喉を閉じた状態で舌を持ち上げるようにすると、耳へ空気が通ります。バルサルバ法よりも少ない力で耳抜きできるのが特長。意識して練習を積むことが必要。

  3. トインビー法

    鼻をつまんで唾を飲み込む方法です。水中でも手軽に行いやすい反面、スムーズに唾液を出せないと成功しにくい場合があります。


■ 耳抜きのコツ

  1. 潜降前の準備

    水面にいる段階から、数回小まめに耳抜きをしておきましょう。深く潜る直前に慌てて耳抜きするのではなく、浅い水深でこまめに行うことが大事です。

  2. リラックス

    緊張すると耳管が狭くなり、空気が通りにくくなります。呼吸を整え、肩や首の力を抜いてリラックスするのがポイント。慌てず落ち着いた状態で耳抜きを行いましょう。

  3. 痛みを感じたら即対処

    痛いのを我慢してさらに潜ると、耳を傷めるリスクが高まります。痛みや違和感を覚えたら、一度水深を戻して耳抜きをやり直すことが大切です。


■ 耳抜きがうまくいかない時のチェックポイント

  • 鼻づまりの有無

    風邪やアレルギーで鼻が詰まっていると、耳抜きが非常に難しくなります。体調が万全でないときは無理をしないことが賢明です。

  • マスクの装着感

    マスクが鼻を圧迫していると鼻をつまみにくく、耳抜きの動作がやりにくくなります。適切なサイズのマスクを使い、正しく装着しましょう。

  • 潜降スピード

    一気に深く潜ると、耳抜きが追いつかなくなることも。余裕をもってゆっくり潜り、こまめに耳抜きする習慣を身につけると耳への負担が減ります。


■ まとめ

耳抜きは、スキンダイビングを快適に楽しむうえで欠かせないテクニックです。バルサルバ法、フレンツェル法、トインビー法など自分に合った方法を見つけ、落ち着いてこまめに行うことが肝心。少しでも耳に痛みや違和感を感じたら無理をせず、水深を上げて再度挑戦してください。インストラクターと一緒に講習会で練習を重ねるうちに、痛みやストレスなく水中世界を満喫できるようになるはずです。安全第一で耳抜きをしっかりマスターし、スキンダイビングの魅力を思う存分味わいましょう。

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